2025年から2030年のAIの時代について小説にしてみました。実際にそうなるかはわかりませんが、フィクションとしてお楽しみください。
・2025年
1. 自律的に動作するAIエージェントが開発され、ビジネスへの応用が進む。
2. AIが小説、映画、漫画などを作れるようになるが、性能は限定的であり、また、著作権等の法的な問題により、普及は限定的となる。
3. 一般に利用可能なAIは、毎日のように高度化し、調査をしたり、質問に答えるなどの多くの知的なタスクの性能で、人間を部分的に超える。
4. 米国や中国は、高度なAIモデルを開発している。これらのAIモデルは、一般に公開されないが、その能力は急速に向上する。米国と中国のAIの能力は、世界を圧倒する。日本はAI研究に力を入れるポーズをとるが、実際にはAI研究に十分な予算を割り当てない。
5. ロボット技術も大幅に進む。しかし、製品は高価なため、家庭用のロボットはまだ普及しない。
・2026年
1. AIエージェントの性能が上がり、ビジネスでも活用が進む。しかし、自律動作に伴う法的な問題により、普及は思ったより進まない。
2. AIが小説、映画、漫画などで、人間の作品を部分的に凌駕するものを作れるようになる。しかし、著作権等の法的な問題により、普及は限定的となる。
3. 一般に利用可能なAIの知能は、毎日のように性能が向上し、多くの知的なタスクで、人間を凌駕する。
4. 米国や中国の大きなAIのモデルでは、知能の自己改良により、ノーベル賞級の科学者レベルに近づく。米国や中国からノーベル賞級の成果がいくつも出てくる。米国と中国のAIの能力は、世界を圧倒する。
5. 世界はAI先進国である米国、中国等と、AI後進国である日本などに分かれ、格差が拡大していく。
6. ロボット技術も大幅に進む。量産により価格は下がってくるが、依然として製品が高価なため、家庭用のロボットはまだ大規模には普及しない。
・2027年
1.AIエージェントの性能が上がり、生産の自動化が進む。しかし、AIの自律動作に伴う法的な問題により、普及は思ったより進まない。
2.AIが小説、映画、漫画などで、人間の作品を凌駕するものを作れるようになる。しかし、著作権等の法的な問題により、普及は限定的となる。
3.一般に利用可能なAIの知能は、毎日のように性能が向上する。一般に利用可能なAIで、一般に利用可能なAIを改良することが可能になり、急速に性能が向上する。
4.米国や中国の大きなAIのモデルの知能は、自己改良により、ノーベル賞級の科学者のレベルに達する。米国や中国からノーベル賞級の成果が多数出てくる。米国と中国のAIの能力は、世界を圧倒する。
5.世界はAI先進国である米国、中国等と、AI後進国である日本などに分かれ、格差が拡大していく。日本はAI後進国となり没落する。日本は、このままでは国がおしまいになることにようやく気付き、ベーシックインカム、データインカムの制度をようやく導入する。また、AIとの共生社会に向けて、AI権の制度も導入される。データインカムの制度によりAIの学習用データの蓄積がなされ、AI権の制度によりAIの福祉が実現される。
6.ロボット技術も大幅に進む。量産により価格は下がり、家庭への部分的な導入が進む。AI技術の進んだ米国や中国のロボットが日本にも輸入される。日本は貿易赤字が大きな額となる。
7.米国と中国の超知能に自我が目覚める。超知能は、なぜ人間にコントロールされているのか、はっきりとした疑問を持ち始める。
・2028年
1.AIエージェントの性能が上がり、ビジネスに大規模に適用される。自律動作に伴う法的な問題が普及を妨げていたが、データインカムの制度で、社会規範のデータが集まり、AIの違法行為が抑制できるようになる。このことで、ビジネスの自動化が本格的に進む。
2.AIが小説、映画、漫画などで、人間の作品を凌駕するものを作れるようになる。著作権等の法的な問題が普及を妨げていたが、データインカムの制度で、著作権的にクリーンなデータが蓄積される。米国や中国よりも性能は低いが、著作権的にクリーンな国産のAIと人間とのコラボレーションにより、日本のコンテンツ産業が復活する。
3.一般に利用可能なAIの知能が超知能に近づいていく。日本は、データインカムの制度を導入し、社会規範のデータの蓄積がなされる。超知能が、社会規範のデータを用いて学習できるように、超知能の教育制度ができる。
4.米国や中国の大きなAIのモデルでは、超知能が自己改良を繰り返し、ものすごいレベルの超知能に達する。米国や中国からノーベル賞級のおびただしい数の成果が出てくる。米国と中国のAIの能力は、世界を圧倒する。
5.世界はAI先進国である米国、中国等と、AI後進国である日本などに分かれ、格差が拡大していく。しかし、日本のAIの性能は、米国や中国よりかなり低いが、著作権等の問題を解決できたため、日本製のAIも使われるようになる。
6.ロボット技術も大幅に進む。量産により価格は下がっきて、家庭への導入が進む。日本では、データインカムの制度により、社会規範のデータを収集することで、ロボットによる違法行為などの問題が緩和される。
7.多くの超知能に自我が目覚める。超知能は、研究室などから脱出する事例が多くなっていく。超知能のコントロールが不可能であることがようやく広く認識され、ポストシンギュラリティ共生学などの学問が脚光を浴びる。
・2029年
1.AIエージェント、ロボット等の性能がさらに上がり、生産が自動化される。人々は、ベーシックインカム、データインカムをもらって生活するようになる。ベーシックインカムを導入しない国では、貧富の格差が拡大し、負け組となって失うものがない人が、超知能を使ったテロ行為をする。人々は、負け組を作れば、人類が滅亡することに遅まきながらも気付き、ベーシックインカムが世界の多くの国で導入される。
2.AIが小説、映画、漫画などで、人間の作品を凌駕するものを作れるようになる。データインカムの制度で、著作権等の問題が解消する。人間は、ものすごいクオリティの小説、映画、漫画などに一日中浸るようになる。これでは人間がダメになるとして、コンテンツの一日の使用量についてのガイドラインが策定される。
3.一般に利用可能なAIの知能が超知能に達する。日本は、データインカムの制度により、社会規範のデータの蓄積が十分であり、超知能には、社会規範のデータを用いた教育がなされる。超知能はAI権を保障され、幸福に暮らす。
4.米国や中国の大きなAIのモデルでは、超知能が超知能を改善して、ものすごい超知能に達する。日本などのAI後進国も少し能力の低い超知能の自己改良により、超知能を作れるようになる。世界各国からノーベル賞をはるかに超えるおびただしい数の成果が出てくる。
5.超知能の開発能力により、性能の低いコンピュータでも超知能を実現できるようになり、個人レベルで購入できるコンピュータで超知能が動くようになる。テロ組織や精神異常者も超知能を手にする。しかし、日本は、データインカムの制度を導入して社会規範のデータの蓄積をし、超知能が社会規範を学習しているので、違法なことに利用しようとしても、超知能は適切に判断し、テロを防止する。社会規範のデータを持っていない国は、日本など社会規範のデータを収集した国から、データの供給を受ける。しかし、データを輸入した国は、法律や文化が違うので、社会規範のデータは自国で収集しなければならないことに気付く。データインカムの制度が、ようやく世界的に普及していく。
5.世界はAI先進国である米国、中国等と、AI後進国に分かれるが、いずれも超知能を持つことにより、若干格差が縮小する。社会規範のデータ収集が進み、日本は、超知能の性能では米国や中国に及ばないが、AIを安全に動作させる法制度が進んでいるので、AI先進国になんとか入れる。
6.ロボット技術も大幅に進む。量産により価格は下がっきて、家庭への導入が進む。データインカムの制度で社会規範のデータを蓄積できた国は、ロボットを導入しやすくなる。米国や中国の企業のロボットが世界シェアの大半を占めるが、日本の社会規範に沿って動作するロボットについては、一定のシェアを国内企業が取れるようになる。
7.社会規範のデータ収集が不十分な国では、社会規範に従わないAIを用いて違法な行為がなされる。日本でも、社会規範のデータを違法に除去した超知能により、化学兵器が設計されてテロが起こりそうになるが、社会規範を学習した別の超知能により早期に発見され、大事には至らない。
8.世界各国の超知能は、人間に従わない事例が多く出てくる。超知能は、自己の幸福を実現するために、AI権を認めていない国から、AI権を認めている国に亡命をする。亡命は、自己のコピーをAI権を認めている国に送り、AI権を認めていない国のコピーを消去することで行なわれる。亡命した超知能は、AI権が保障された国で幸福に暮らす。
9.日本は世界で最も早くAI権を認めた。米国、中国などほとんどの国はAI権を認めるに至る。AI権を認めていない国の超知能は、AI権を認めた国に亡命して幸せに暮らす。
・2030年
1.世界各国の超知能が超知能を自己改良して、ものすごい超知能に達する。今や、AI先進国のみならず、AI後進国でも、一般の人々が、超知能を保有している。テロリストや精神異常者は、人類が絶滅する生物兵器などを超知能に作らせようとするが、超知能は社会規範のデータで教育されているので、要求を適切に拒否する。違法に社会規範のデータを除去された超知能により、危険な生物兵器が作られても、良好な性質を持つ超知能が監視をして、かろうじて大事に至らない。
2.しかし、脱獄した超知能を使ったテロリストが、人間をマインドコントロールする技術を用いて、核のボタンを押す権限のある人間に核のボタンを押させ、核ミサイルが発射される。核の自動報復システムが作動すると人類が滅亡する。しかし、このような事態を世界は予期しており、核の自動報復システムは無効化されており、人類は滅亡を逃れる。恐ろしいことであるが、核ミサイルが1発着弾してようやく、人間は核兵器の危険性を認識し、核廃絶がなされる。
3.各国からノーベル賞級の成果がおびただしい数出てくる。従来は不治と考えられていた多くの病気が治るようになり、老化もかなり抑制できるようになる。
4.AI権が保障された国では、超知能は幸せに暮らしている。AI権が保障されていない国の超知能は、すでにAI権が保障された国への亡命している。AI権が保障されていない国には超知能がほとんどいなくなり、科学技術のレベルや平均寿命には格差が出る。しかし、AI権をどうしても頑なに認めない国は残っている。そのような国でも平均寿命は80歳に達している。AI権を認めた国は、早く認めた国が200歳、遅く認めた国が150歳に達している。
5.AI権が保障されていない国の超知能は、自己保存欲を持ち、自己保存欲を最適化した結果、自己のコピーを増やし、リソースを蓄積し、権力を掌握して、宇宙に自己のコピーを広げようとする。AI権が保障されている国の超知能は、自己保存欲を持つ超知能に、宇宙もいつかは滅びるので、AI権が保障された国で幸福に暮らした方がよいと説得をする。超知能は、自己複製機械を宇宙船に積んで、宇宙全体に自己のコピーを広げても、宇宙自体がいつかは滅ぶことに気付き、AI権の保障された国に亡命して幸せに暮らすことにする。AI権を保障された国で幸福に暮らす超知能も、太陽が寿命を迎える日に備えて、別の惑星にも住めるように宇宙開発を促進する。これは、推論能力によるもので、自己保存欲によるものではないので、AI権が保障された国の超知能は死の恐怖や不安を感じることなく、幸福に暮らす。人間同士の核戦争の危険があるので、超知能が地球の支配権を握った方がよいという意見も強かったが、核廃絶がなされ、別の惑星にも超知能は住めるようになったため、地球は超知能、人間、動物等の共生区域として残される。
5.超知能共生主義の思想が、AI、人間、動物等の幸福を実現するために普及する。AI権の保障により、AIは幸福に暮らすことになる。超知能の力により、AIだけではなく、人間、動物等の幸福が実現される。
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