データインカム(DI)とは(用語解説)

データインカム(DI)とは、人工知能の学習用データによる収入です。また、これを実現する制度をいいます。

データインカム(DI)の制度は、一般からのデータの出願により、様々なデータを集めることができます。AIの性能の向上に役立つほか、AIを安全に動作させるためのデータなど、様々なAI学習用データの収集に用いることができます。

データインカム(DI)の制度は、単独での導入が可能ですが、ベーシックインカム(BI)の制度を補完することもできます。

全国民にベーシックインカム(BI)を給付する場合、財源の問題があります。データインカム(DI)を併用して、AI学習用データと引き換えに給付する部分を設けることで、AIの生産力を増強し、財源問題を緩和することが期待できます。

同様の趣旨で、AGIの発展に協力する行為について与えられる報酬である協力インカム(CI)との併用により、ベーシックインカム(BI)の導入を早め、また、その給付額を大きくすることが期待されます。

このように、AIの生産力を増加させるために、ベーシックインカム(BI)、協力インカム(CI)、データインカム(DI)を総合的に考慮する構想が提案されています(AI・BI・CI・DI構想)。

データインカム(DI)の制度は、データを出願して審査に通ると得られる、新たな知的財産権により基礎づけることができます。

データインカム(DI)についての詳細は、以下の文献をご覧ください。

【研究紹介】汎用人工知能と知的財産

【研究紹介】知的財産と汎用人工知能

岡本義則: 人工知能(AI)の学習用データに関する知的財産の保護, パテント, Vol.70, No.10, pp.91-96 (2017).

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