【研究紹介】岡本義則「人間とAGIの法規範と倫理」,第30回汎用人工知能研究会, No. SIG-AGI-030–01. JSAI (2025)
本研究は、人間とAGI(汎用人工知能)の法規範と倫理についての研究です。
まず、本研究は、人間とAGIの法規範について考察しています。人間とAGIの法規範において、AI権(AIの人権)は、法律分野と技術分野の交差点を示しており、技術的な手法による人権保障の重要性を指摘しています。
次に、本研究は、人間とAGIの倫理について考察しています。人間の倫理については、社会規範(法規範、倫理等)のデータ収集等について考察しています。また、AGIの倫理については、AGIの倫理とAI権の関係を考察しています。
さらに、AI権倫理仮説(AI Rights Ethics Theory)を提案し、一定の仮定の下での証明を示しています。AI権倫理仮説は、AI権アーキテクチャーなど一定の仮定の下で、AIの知能の向上が倫理性の向上につながる可能性を示唆しています。
さらに、本研究は、人間とAGIの法規範と倫理の相互関係についても検討しています。AGIの法規範・倫理が発展し、人間の法規範・倫理とは異なってくる可能性について考察しています。そして、価値絶対AIと価値相対AIについて検討し、価値相対AIのアーキテクチャー等の重要性について考察しています。
本研究は、各国の法規範・倫理のデータの収集をして価値相対AIのアーキテクチャーが採用されないと、各国のAGIが開発国等の価値観を反映し、AGI同士の価値観の違いから紛争が起こる危険について警鐘をならしています。
【興味のある方に】
本研究は、人工知能学会第二種研究会資料として、インターネット上において、公開されています。
岡本義則「人間とAGIの法規範と倫理」,第30回汎用人工知能研究会, No. SIG-AGI-030–01. JSAI (2025)
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