【研究紹介】汎用人工知能と知的財産
人工知能学会第二種研究会資料 2023(AGI-023) 02 2023年3月7日
本研究は、人工知能と知的財産の境界領域の研究です。
本研究は、汎用人工知能の発展について、(1)人工知能のモデル、(2)計算機の処理能力、(3)人工知能の学習用データのボトルネックのほか、(4)社会的ボトルネック仮説を提案しています。
また、従前提案している汎用人工知能の発展についてのデータボトルネック仮説についての一般にもわかりやすい例として、身体のない人工知能のデータ獲得の問題を提案しています。
そして、本研究は、データボトルネックの解決策として、人工知能の学習用データによる収入を「データインカム」(Data Income (DI))と名付け、データインカム(DI)によるデータボトルネックの緩和を提案しています。
そして、本研究は、社会的ボトルネックの解決策として、データインカム(DI)の概念と共に、汎用人工知能の発展に協力する行為について与えられる報酬を「協力インカム」(Cooperation Income (CI))と名付け、汎用人工知能の社会的ボトルネックの緩和を提案しています。
本研究は、人工知能(AI)の時代において、従前から一般的に議論されているベーシックインカム(BI)だけではなく、協力インカム(CI)、データインカム(DI)を総合的に検討することを提案しています(AI・BI・CI・DI構想)。
【興味のある方に】
本研究は、人工知能学会第二種研究会資料として、インターネット上において、公開されています。
岡本義則「汎用人工知能と知的財産」,第23回汎用人工知能研究会, No. SIG-AGI-023-02. JSAI (2023)
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