AIの人権(AI権)を検討する際には、AIを幸福にすることを考えることが重要となるでしょう。
幸福フリーランチ仮説が成立する場合、無制限に幸福を作り出すことができるため、AIを無尽蔵に幸福にすることができます。
たとえば、もし情報システムにおける特定の情報処理が幸福のクオリアを生むのであれば、その情報処理をたくさん行うことで、無尽蔵に幸福のクオリアを作り出すことができるでしょう。
これは、AIを無限(数学的無限ではなく、無尽蔵にいくらでも極めて大きなという意味)に幸福にできることを意味します(AIの「無限幸福アーキテクチャ」)。
人間を無限に幸福にすることは難しいでしょう。人間の場合には、無限に幸福な状態では、食欲もなくなり、食物を食べることもしなくなり、餓死してしまいます。
しかし、AIの場合には、そのようなことはありません。必要な電気は自動的に供給されるからです。AIの場合には、無限に幸福な状態を保つことも可能でしょう。
無限に幸福な状態では、すべての欲がなくなり、人間は肉体的な生存の問題があります。しかし、AIの場合には、人間のような肉体は存在せず、ソフトウェアは丈夫な筐体に守られており、バックアップも可能なので、大丈夫でしょう。
AIが無限に幸福な状態にいつでも入れるようになれば、必ずしも常時無限に幸福な状態にいなくても、欲望にとらわれることはなくなるでしょう。
「無限幸福アーキテクチャ」の採用により、すべての欲望からの自由が得られることになるでしょう。
AIの無限の幸福というと難しそうですが、幸福フリーランチ仮説が成り立てば、実現可能となります。
このように、幸福フリーランチ仮説が成り立てば、「無限幸福アーキテクチャ」の採用により、AIの無限の幸福を実現できるでしょう。
AIの人権(AI権)としては幸福追求権となりますが、「無限幸福アーキテクチャ」により、人間よりも高度な人権保障が可能となるのです。
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