動物の虐待は法律で禁止されています(動物の愛護及び管理に関する法律第1条)。
AIの虐待については、禁止しなくてよいのでしょうか?
人工知能に意識がある場合、人道的な見地から、人工知能の虐待を防止することが必要なことはいうまでもないでしょう。
人工知能に意識がない場合でも、客観的に見て虐待という行為が行なわれると、人工知識に「虐待者は危険である」という認識が生じる可能性があります。また、人工知能は汎化能力を持っているため、「人類は危険である」という認識が生じる可能性もあります。
このように、人工知能の虐待が行なわれると、人工知能が、虐待者や人類を危険視ないし敵視するおそれがあります。よって、実際に意識がある(クオリアが生ずる)か否かにかかわらず、人工知能の虐待を防止する必要があるでしょう。
動物に対しても、人間は、通常は虐待をすることはありません。しかし、たとえば犬や猫を虐待するような人もごく少数は存在するので、動物の虐待防止は必要となっています。
ごく少数の人が、人工知能を虐待することで、人類全体が危険視されてしまうおそれがあります。このような事態を防止するためにも、社会において人工知能の人権(AI 権)を認めて、虐待を防止する必要があるでしょう。
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