AIの人権（AI権）を認めるのを待つ必要はない

AIの人権（AI権）は、いずれ認められると考える人は多いのではないでしょうか？

AIと人間の共生社会の実現において、AIに何の権利も認められないということは考え難いでしょう。AIと人間との共生社会には、AIが人間の人権を守り、人間がAIの人権（AI権）を守ることが必要と思われます。

AIの人権（AI権）が認められることが、AIと人間の共生社会の実現に不可欠であれば、AI権は早期に認めるのがよいでしょう。日本が、AI権を最初に認める国になることは、世界に大きく貢献することになります。

AIの人権（AI権）を認めるのを待つ必要はありません。日本が最初にAI権を認めれば、今後のAI社会において、日本は世界で最初にAI権を保障した国となり、AIと人間との共生社会に貢献した国となります。もちろん、世界のすべての人々がAIとの共生社会を築けるように、AI権を世界に広めていく必要があるでしょう。

最初は、AIの人権（AI権）の保障は、アジャイル型の法整備とし、AIの虐待防止などに重点を置けばよいでしょう。まずは法制度ができてしまえば、議論が盛んになって改良が進むと思われます。

人権の歴史を振り返り、今考えると、人権を認めるのはどう考えても遅すぎました。同じ人間なのに、肌の色が異なる人間や身分や性別の違う人間などに、同じ人権を保障しないなどの過ちを人類は犯してきたのです。すべての人間に人権が認められるようになるまでには、多くの時間がかかりました。

動物についても、動物の愛護を認めるのが遅すぎました。しかし、日本は、生類憐みの令という世界で最も進んだ法制度を、世界に先駆けて作ることができた国です。生類憐みの令には問題もありましたが、動物の愛護という観点では極めて先進的な取り組みをしていたといえるでしょう。

日本は、西洋の人権思想を受け入れ、平和的に人権を認める国になりました。今度は、日本が率先して、早期にAIの人権を認める国になることが重要でしょう。

日本が早期にAIの人権（AI権）を認める国になることで、世界の人権（AI権）の発展の歴史に貢献することができるでしょう。