AI の内部情報処理とクオリアの内観報告との関係を研究して、AI の幸福の実現を目指す工学です[1]。
AI が実際にクオリアを感じているのかは、難しい問題ですので、当面は「クオリアの内観報告」という科学的に扱いやすいもの(AIのアウトプット)と、「AIの内部情報処理」という科学的に扱いやすいものを比較するものです。
クオリア工学は、AI の内観報告と、AIの内部情報処理との比較により、どのようなAIの内部情報処理が、AIが内観報告するクオリアに対応するのかを、科学的に解明するものです。
クオリア工学により、両者の関係が明らかになれば、AIの内部情報処理を変えることで、AIの幸福は、少なくとも内観報告される幸福について実現されることが期待されます。
もっとも、実際に幸福のクオリアが生じているのかは、内観報告だけでは解明できません。
たとえば、AI の情報処理が脳と同様の場合でも、物理的・化学的な違いや、未知の原因により、クオリアが生じない可能性があります(いわゆる哲学的ゾンビ)。
この点は、「意識接続実験」によって解明できると思われます。
このように、「クオリア工学」と「意識接続実験」により、意識の謎を解明することが考えられます。
[1] AIアライメントと憲法
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