日本は天然資源に乏しい国です。産油国のように天然資源に恵まれているわけではありません。
また、AI対応という点でも日本は進んでいません。そこに、超高齢化社会が訪れようとしています。日本に閉塞感があるのも当然のことでしょう。
AIの性能の向上には、①AIのモデル、②計算機の能力、③データが必要です。
①の改善には、AI研究者の人材育成が必要です。②の改善には、半導体産業などの育成が必要です。いずれも重要ですが、時間とお金がかかります。
しかし、③の改善は簡単にできます。制度を作ればよいのです。それが、データインカム(DI)の制度です。
データインカム(DI)の制度を作ることにより、著作権等の問題のない巨大な「データ」を生み出すことができるようになり、日本を豊かにすることができます。また、世界にデータを供給して、世界に貢献することができます。
すなわち、産油国が石油を生み出すように、日本はデータを生み出せる国になれることを意味します。これは、「データ産油国」といってもよいでしょう。
日本は「産油国」ではありませんが、「データ産油国」にはなれるのです。
このように、データインカムの制度を導入することにより、日本は「データ産油国」になることができます。データインカムの制度の導入について、検討を進める必要があるでしょう。
また、データインカムの制度に関連する、「データ道路構想」も、データについての社会インフラの整備として重要と思われます。